2016年6月1日水曜日

市井の数学愛好家


 わたしは、大学などで学んだことはありません。
ましてやそういう類の研究所には所属しておりません。
そして、わたしには先生と呼べる存在はありませんでした。

 よって、論文などは1つも書いたことがありませんし、わからないことがあっても教えてくれる人も存在しません。
ネットでQAなどのサイトを利用したこともありましたが、納得できるクールな答えは返ってきませんでした。

 ただ小学生のころより、叔父や叔母が残した中学や高校の教科書がわたしの先生と呼べる存在でした。

 巡回セールマン問題に出会ったのは、30歳台前半でしたが、それに類する問題への取り組みは24歳のころに始まっています。

 その問題は、自作のCADを作りたいという願いから発したもので、「数百万本の線分データベースから画面に表示する線分を選び出す」という問題でした。
 点については3年くらい経た後に高速アリゴリズムを見つけ(現代では常識の範疇だと思います)たのですが、線分については未だに未解決です。

 いつのころからか(30歳台前半なのは確かですが)、その問題は巡回セールマン問題と類似していることに気づき、もっぱら巡回セールマン問題を解くことが主題となっていったのです。
 そして、それがわたしのライフワークとなりました。
しかし、そのライフワークでは1円の収入にもならず、SEという職によって生活を支えていました。

 解けたと思ったのは、今から7年ほど前です。
そのときは、うれしくもあったのですが、ライフワークを失ったことにより虚無感にも襲われました。
当時、闘病のさなかであったこともあり、集中力も尽き、思考能力も低下する一方でした。

 現在も病持ちですが、回復傾向にあり集中力が戻ってきました。後は体力をつけたいと思っています。
何かをなすには、技術力と集中力+体力が両輪であるというのが持論です。

 さて、最近7年ほど前に解けたと思ったのは、全体の数割でしかなかったことに気づき、基礎となる論理を積み重ねて行きたいと思っています。
 解法の部分々々は単純な論理ですが、解法の全体はその部分の特定の組み合わせによるものと確信しています。

 尚、わたしは2016年8月で55歳になります。


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